コストコで毎回必ず買ってるグラナ・パダーノチーズ

コストコ

コストコマニア、コストコ愛好家、コストコ通(コストコ痛?)の皆さんは、コストコを再訪するタイミングって決まってますか?コストコでは欠かさず毎回リピート購入してる商品ってありますよね?

切れるとちょっと困る、近所でも買えるけど大量消費するから高くつく、だからできればコストコで買いたいもの。我が家の場合のそれは一般的には「パルメザンチーズ」として知られる、パスタを筆頭に色々な料理に使う粉チーズ。粉チーズが段々少なくなると「そろそろコストコに買い出しに行かなきゃね」と家族のみんなが言い出します。

粉チーズはブロックを買うように

粉チーズを使う料理と言えば、冷凍庫に作り置きで常備しているトマトソースやミートソースで作るパスタ、娘が良く作るカルボナーラ、きのこのリゾット、大量に作るサラダ、パン粉焼用の香草パン粉ミックス、焼き上がったグラタンへのトッピングなど、このぐらいはまだ氷山の一角。

我が家はとにかく粉チーズをたくさん使います。

3人家族なのですが、定番のクラフト(Kraft)100%パルメザンチーズ80gの缶だと1週間は持たない。いや、パスタや洋食系のメニューが続いたら2-3日でなくなります。近所のスーパーで安くても一つ税込400円(約1gあたり5円)ぐらいするので、コスパが非常に悪い。

また、すり下ろした状態で売られている粉チーズはすぐ使えて便利な反面、少し酸化して風味が落ちてたり香りが削りたてとは変わってしまってます。粉チーズはレストランで出されるように、ブロックのものをすり下ろしたて・削りたてで食べるのが味も香りも一番良い。我が家ではブロックで買って料理の仕上げや食べる時に、必要な量をすり下ろして使うようになりました。

粉チーズに使われるチーズの種類

粉チーズとして使われてるものは、主にイタリアの以下のハードチーズになります。

パルミジャーノ・レッジャーノ(Parmigiano Reggiano)

パルマ、レッジョ・エミリア、モデナ、ボローニャの一部、マントヴァの一部で作られ、名前は産地のパルマとレッジョが由来。熟成期間は18ヵ月~36ヵ月(もっと長いものも)。熟成が長く、旨味成分のアミノ酸が結晶化していて表面には白い斑点となり、チーズ内の結晶を食べると「シャクシャク」した食感と強い旨味を感じます。味も深く濃厚で、高級品なため値段も高く「イタリアチーズの王様」と呼ばれる。

グラナ・パダーノ(Grana Padano)

エミリア・ロマーニャ、ピエモンテ、ロンバルディアなどのポー川流域で作られ、名前は「粒状」(Grana)と産地にあたる「ポー平原」(Pianura Padana)が由来。熟成期間は9ヵ月~24ヵ月。パルミジャーノ・レッジャーノに製法も良く似たチーズですが、製法や条件の少しの違いで値段も割安です。熟成期間が短い分、塩味が少なく味も少しマイルドで、イタリアの家庭で広く使われてるチーズです。こちらのチーズにも表面にうっすら白い斑点、アミノ酸の結晶(旨味成分)が現れることがあります。

ペコリーノ(Pecorino)

羊乳を使用したイタリア最古のチーズと言われ、名前はイタリア語で羊(ペコラ/Pecora)が由来。産地はラツィオ(ペコリーノ・ロマーノ)、サルデーニャ(ペコリーノ・サルド)、トスカーナ(ペコリーノ・トスカーノ)などで、産地によって産地名に関連する名称が付加されます。羊乳独特の風味が特徴。中でも最も有名なペコリーノ・ロマーノは塩味が強く、ご当地のローマ料理、特にパスタには粉チーズとして使われることが多い。ファミレスチェーンのサイゼリアは、粉チーズとしてペコリーノ・ロマーノを使用してます。

パルメザンチーズ(模倣チーズ)

アメリカや日本では、粉チーズ用のハードチーズ全般を英語の「パルメザンチーズ」と総称して呼ぶことがあります。日本で販売されてるアメリカ産や日本産の「パルメザンチーズ」は主にパルミジャーノを模したハードチーズで、本家のパルミジャーノとは別物。実はこのパルミジャーノを模したチーズはEU(欧州)では「パルメザンチーズ」という名称を使うことすら禁止されてます。クラフト100%パルメザンチーズはこの模倣タイプのチーズを粉状にしたものなので、EUでは違う名称で販売されています。

本当はパルミジャーノ・レッジャーノをたっぷり使いたい

さて、粉チーズに使うハードチーズ、本当はパルミジャーノ・レッジャーノをたっぷり使いまくりたい。しかし、ソコソコ高いので、貧乏性の私はどうしてケチケチしてしまいます。イタリアの家庭ではグラナ・パダーノの方が一般的に使われていると聞いてからは、少し優しい味わいで美味しく、価格も求めやすくて量をあまり気にせず使えるグラナ・パダーノを主に購入するようになりました。

コストコ会員になる前はカルディで買ってた

ザネッティ(Zanetti) のグラナ・パダーノは一つ200gで898円(税込)、1gあたり約4.5円

カンタレッリ(Cantarelli) のグラナパダーノ(16ヵ月熟成)は一つ200gでセールで価格598円(税込)、1gあたり約3円

コストコ会員になってからはコストコ一択

コストコで「KSグラナパダーノ」18か月熟成をブロックで購入して日々色々な料理に使っています。今回は724gの塊で1,900円(税込)、1gあたり約2.4円と驚異的なコスパです。

賞味期限は大体5ヵ月程度ですが、一塊を大体2ヵ月で消費してます。保存はラップに包んで冷蔵庫へ。表面に白い斑点がある場合はカビではなく旨味成分のアミノ酸の結晶の可能性が高いですが、万が一少しカビてしまった場合は削り取れば問題なく食べられると思います(カビが多い場合はやめたほうが良いでしょう)。

こちらはKirkland Signature(カークランドシグネチャー)のロゴが入りコストコの自社ブランドですが、裏面にはザネッティ(Zanetti)のロゴもあり、同社が選定を行っていると書いてあります。

粉チーズたっぷりの簡単本格パスタ

コストコで売っているパルミジャーノ・レッジャーノやグラナ・パダーノは一塊がとても大きく、そんなに消費ができるか心配になるかもしれません。そんな方には、粉チーズをたっぷり使う、簡単で美味しいパスタのレシピを紹介したい。

イタリアでは、どんなに食材がなくてもこの料理だけは家にあるもので作れると言われています。日本でいうところの「お茶漬け」のように親しまれている、粉チーズとバターで作るパスタです。

バターと粉チーズのパスタ(カチョエペペ風)の作り方

本格ローマ料理のカチョエペペ(Cacio e Pepe)というその名も「チーズとコショウ」を意味するパスタ料理がありますが、伝統的なレシピでは粉チーズにペコリーノ・ロマーノを使うとされてます。しかし、イタリアでは他のタイプの粉チーズでも同じ様なパスタが広く作られてます。今回はグラナ・パダーノを使用するのであくまで「カチョエペペ風」ということにしておきます。

[材料 : 2名分]
スパゲティまたはスパゲティーニ 180g
粉チーズ 大さじ8
バター 大さじ2
パスタのゆで汁 1/2カップ(100ml)
塩 適量
黒コショウ 適量

[作り方]
たっぷりの水を沸騰させ、パスタに下味をつけるための塩を加えます。チーズはあらかじめ削ったもの、バターも必要量を用意します。パスタを投入して茹でます。

パスタは規定時間より1分ほど早めにザルにあげて、鍋にゆで汁をコップ1杯分ほど取っておきます。

鍋のゆで汁を他の容器に移しておきます。

パスタを茹でた鍋にバターを入れてパスタの茹で汁を1/2カップ(100ml)ほど注いで弱火にかけます。

茹で上がったパスタを鍋に戻します。

全体が混ざるようにパスタとバターとゆで汁を良くかき混ぜて乳化させます。少し激しく混ぜても大丈夫です。

バターと茹で汁に溶けだした小麦粉、さらにパスタの小麦粉が混ぜることでソースに溶け出して良い感じになるまで乳化させます。乳化したら火を止めます。

用意しておいたチーズの3/4(残り1/4は仕上げに使う)を全体にかけて良く混ぜます

融けたチーズがトングなどにまとわりつくので、こそぎ落としてパスタに絡めましょう。

チーズがトロっとして良く絡んだ状態になるまで混ぜます。

黒コショウを全体にかけて味を調整します。

お皿に盛り付けて残りのチーズを振りかけて、さらに黒コショウをかけて仕上げれば出来上がり。

本当はここで出来上がりですが、妻が前日にオンライン飲み会に食べた生ハム(プロシュート)が冷蔵庫に残ってたので、トッピングとして細かく千切っておきました

トッピングとして綺麗に盛り付ければ、美味しさと豪華さがアップです!

まとめ

粉チーズは塊を削るのが味もコストも最高ということがお分かり頂けたでしょうか?ちなみに我が家では使用量が多いのでグレーターは一度に量が下せる手回しタイプを使用してます。

粉チーズ用のハードチーズを塊で買ったことがない方は、ぜひお試しすることをオススメします。カルディであればカンタレッリ(Cantarelli)のブロック、またすり下ろすグレーターなども手頃な価格で売ってます。

我が家の様に、粉チーズの消費量が多いかたはコストコでの購入がオススメです。粉チーズ用のハードチーズは、粉状でトッピングするだけでなく、一口大に小さく切ってワインのお供に食すのも最高です。また、薄めにスライスにしてハムなどと一緒にパンに合わせてとても美味しいです。

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