今年も関東は梅雨入りして嫌な季節になりました。日本は季節のうつり変わりを強烈に感じる気候の変化が多い国。特に梅雨の時期は長いこと雨が降ってるだけでなく、ゲリラ豪雨やら雷雨も頻繁に起こります。
先日、自宅マンションの近くに落雷があり、1日半ほどネット回線がつながらない状態になってしまいました。その間のリモートワークも非常に不自由になった話をしたいと思います。
急いで洗濯物を取り込んでたら…
その日の午前中は天気が良く洗濯物をベランダに干していたにも関わらず、昼過ぎに急に空が暗くなって大粒の雨。急いで洗濯物が濡れないように取り込んでいると「ピカドン!」と光ると同時に雷鳴。
ごく至近に落ちたか?もしくはマンションの避雷針を直撃したかも。ビックリして心臓が止まるかと思いました。なんとか取り込んだ洗濯物を室内に移し、スマホを片手に雨雲レーダーを見ようと天気アプリを開きますが、しばらくグルグルして開かない。
えっ!嫌な予感…
ルーターの方を見るとメッシュWi-Fiルーターの真っ赤なランプが点灯。自宅Wi-Fiのネット接続が落ちていることが分かったので、とりあえずスマホはモバイル回線の4Gに切り替え。天気アプリは無事に繋がり携帯のネットは使えて一安心しました。
障害はどこで起きてるのか?
その日の翌日は通常営業日で、妻はテレワークの予定。私は数年前から完全リモートの仕事なので自宅Wi-Fiは大切なライフライン、インターネットが繋がらないのはマジで困るのです。
少し待っているだけでも問題が解消して復旧してしまうこともあるのですが、この日は1時間ほど待っても復旧せず。待ってるだけでは解消できない可能性もあるので、自分で障害の状況を調べ始めました。
我が家のインターネット業者はBiglobe光で家の電話用に「ひかり電話」も契約してます。電話の通話はできず、受話器を持ち上げても発信音なし。携帯からかけても呼出音も着信音もなく、無音のままタイムアウトしてしまいました。
そこで、ネットが繋がらない原因を考えます。
考えられる原因は主に3つ
以下は自宅内のネットワークから外に向かった順番に並べています。
- 自宅内のネットワーク機器の障害
– メッシュWi-Fi機器の故障
– ひかり電話ルータ(RV-440KI)の故障(←壊れてる場合は自分で手配が必要)
ひかり電話ルータにはWi-Fi機能がないので、メッシュWi-Fi機器で自宅内にWi-Fiを飛ばしてます。 - マンション構内の障害
ひかり電話ルータ(RV-440KI)は壁の電話線(モジュラージャック)につながっており、マンション構内のMDFにつながっているVDSL方式。 - 業者の障害(回線もしくはプロバイダ)
– 回線:NTT東日本(Flet’s光)ネットワーク
– プロバイダ:Biglobe
自宅内のネットワーク機器を確認
とりあえず自宅内の状況を確認するために、いったん全ての機器をリセット。我が家の場合はリセットする機器は「ひかり電話ルータ」と「メッシュWifi機器」の2種類。ひかり電話ルータ(RV-440KI)はリセットボタンを押して、メッシュWi-FiのTP-Link Deco M4はリセットボタンがないので、電源コードを一度抜いて挿し直します。
スマホのWi-Fiをオンにし、自宅内のWi-Fiには繋がったことを確認。しかし、ブラウザ(Chrome)を開いても「インターネットに繋がりません」のメッセージ。そこでひかり電話ルータ(RV-440KI)のローカルIPアドレス(192.168.1.1)をURLに入力しました。
自宅内のメッシュWi-Fi経由でひかり電話ルータの管理画面が無事開く。これでメッシュWi-Fi機器はほぼ間違いなく無事。ひかり電話ルーター(RV-440KI)も本体の「FAIL」ライトが点灯していないし管理画面も全て機能しているので多分大丈夫。
管理画面内の「現在の状態」を確認すると「リンク状態」の「WAN」「LAN1」「LAN2」が全て「接続」の状態で、「電話状態」は「使用不可」になってました。自宅内のネットワーク機器はほぼ問題なしと見て、外のネットワークを確認します。
マンション構内の障害確認は後回し
マンション構内の障害の場合は、管理事務所に電話して確認するしか方法がありません。
落雷発生からあまり時間が経過していなかったので、管理人がまだ問題を把握できていない、マンション内のみんなが電話をかけててつながらない、対応・対策がまだ決まってないなどの可能性もあるので、先に回線もしくはプロバイダーの障害を確認します。
業者の障害情報を確認
インターネットの業者には、物理的な回線設備を提供するNTT東日本と、インターネットの接続サービスを提供するプロバイダがいます。Biglobe光の場合は、NTT東日本(回線)の障害情報とBiglobe(プロバイダ)の公式ホームページの障害情報を見ます。
いずれも障害情報はありませんでしたが、もしここで障害があったと分かれば、復旧は待つしかありません。
念のためツイッターもリアルタイムで「回線 障害」「ネット 障害」などで調べましたが、業者側で障害が起きている様子はありませんでした。
マンション構内の障害で翌日復旧と判明
消去法でマンション構内が疑わしいので、管理事務所へ電話しました。「マンション構内の2棟分のMDF(Main Distribution Frame/主配線盤)にある機器が落雷で故障。復旧作業は翌日の午後以降」との説明。これで障害箇所、原因と復旧時期が分かりました。
翌日の午前中は、自宅作業が不自由にはなりますが半日程度。妻には会社携帯を使ってテザリングでしのいでもらいしました。私はパソコンでの作業はせず、オフラインでできること(机の整理とかw)をしました。
最終的に落雷した翌日の夕方前に全復旧し、電話での通話もできる様になりました。
原因は雷サージ
筆者は若い頃、通信メーカーで東南アジア向けに通信機器の販売業務をしてました。熱帯で雨季があるので、頻繁に雷雨が発生して通信機器が故障。雨季になると修理品の基盤が、お客さんから大量に送り返されて来てたのを思い出しました。
雷のエネルギーは1億ボルトの電圧、10万アンペアもあると言われており、1発で2000世帯1日分の電力とも言われてます。それが近くに落ちると、静電気と同じ様に空気中または電線、電話線、アース線を逆流して過電圧や過電流が流れてしまい、通信ネットワークに使用される精密機器などに達すると一瞬で壊れます。
これを雷サージと呼びますが、対策はあれど雷がいつどこに落ちてどのぐらいのエネルギー量なのか、予測が難しいので完全に防ぐのは難しい。中にはパソコンまで逆流して壊れる場合もあり、雷が鳴ってる時はパソコンをシャットダウンしてコンセントも抜く人もいるほどです。
まとめ
今回は不便でしたが、インターネット回線は1日半程度落ちただけでした。自宅内の機器も壊れず、マンション内の障害なので待っているだけで解消、面倒な手配もせずに済みました。
原因が落雷と分かったとしても、障害が待っていれば解消するものなのか?自分でアクションしないと解消できないのか?解消するまでをどう対応するか?がハッキリしないとヤキモキします。テレワークが当たり前になって困る人も多いと思います。
もし落雷でネットワーク障害が起きたら、契約しているプロバイダの障害対応のFAQページなどを確認するなどして、原因を調べてみましょう。それでも分からない時は問い合わせてみて、早めに対策をしましょう。
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