業務スーパーの薄焼き餅(葱抓餅/葱油餅)は台湾を代表する屋台料理

業務スーパー (神戸物産)

業務スーパーで見つけた薄焼き餅(青ねぎ入り)または葱抓餅(ツォンジュアピン)は、台湾でもっとも有名な屋台料理の一つ葱油餅(ツォンヨウピン)という名前でも売られていて、ほぼ同じものです。

「餅」という漢字が入っているので、「もち」を想像してしまいますが、小麦粉を練った生地にネギを油と一緒に練り込んで、平たくして焼いたもので台湾では「ピン」と呼びます。どちらかというとフォカッチャに近いんですが、イーストの様な発酵種を使っていないので、インドや東南アジアで広く人気のロティ(インドパン)の「パラタ」に食感は近いです。

世界中に色々と見られるフラットブレッドの一種であることは間違いありませんが、ほのかに香るネギと薄めの塩味が美味しく、何とも台湾らしい味付けです。台湾も本場ではありますが、起源は北京料理と言われています。

台湾で食べる屋台の味

私が葱抓餅(ツォンジュアピン)を初めて食べたのは、仕事で初めて訪れた台湾でのこと。何も知らずに台北の西門町(シーメンディン)のホテルを予約して泊まったのですが、そこは「台北の原宿」と呼ばれている若者が集うエリア。夜になるとあちこちに色々な屋台が並んだり、若者や観光客で賑わっていました。

ホテルの周りをブラブラしているときに小腹が空いたので、何か美味しい屋台料理はないかと探してみたら、いい香りに釣られて見つけたのが葱抓餅(ツォンジュアピン)でした。

屋台では頼むとあらかじめ平らに伸ばしてある生地を、その場で鉄板で焼いてくれます。卵入り、卵とバジル、ハムエッグ、チーズエッグなど色々なトッピングも選べるのですが、初めてでどんな食べ物かも良く分からなかったのもあり、まずはプレーンタイプを選びました。値段は1枚25元(台湾ドル)で日本円で100円ぐらいです。

焼きあがったら、トングとヘラで抓みながら寄せて広げて潰す動作で、表面のパリパリを柔らかくほぐしてから油を一回しして、こんな感じの熱々を紙に包んだ状態で渡されます。

業務スーパーで台湾屋台の味を見つけた

業務スーパーで見つけたのは、生の生地を平たく伸ばして冷凍した台湾産のもの。プレーンタイプとほうれん草が生地に練り込んである二種類が置いてありましたが、値段も安くて食べ比べてみたかったので、両方買ってしまいました。

5枚入りで360円(税抜)1枚当たり72円なので財布に優しい価格。

プレーンタイプ

それぞれがくっつかないように、1枚ずつがシートで仕切られてます。

ほうれん草風味

作り方は簡単で、凍ったままのものをフライパンに載せて弱火で両面を数分ずつ焼くだけ。オーブントースターでも焼ける様ですが、本場の屋台では鉄板の上で焼いていたのもあって、愛用してる鉄のフライパンで焼きました

凍ったものでも段々とけて半透明になり、生地に多めに練り込んである油脂が溶け出してきます

この油が生地がフライパンにくっつくのを防ぎますので、油脂が出ないうちに動かすと生地がくっつくこともあるので注意が必要。

表面が全体が半透明になってきたらフライパンを少しゆすって動かして、フライ返しで焼き加減を確かめます。適度に焼き色がついて入れば裏返してOK

両面に適度な焼き色が付いたら、トングとフライ返しで何度か円の中心に向かって抓むように潰して表面をほぐしてフワッとさせて出来上がりです。

そのまま焼いておやつに、具材を入れて朝食に

おやつとして食べる時は、そのまま焼くだけで食べます。生地は練り込む段階で油を塗って練り込んでから伸ばして作ってるので、外側はサクっとした食感ながら、中はしっとりやわらか

食感は「平らなクロワッサン」と言えば伝わるでしょうか?ネギの風味も最高です。塩味が足りないと感じれば、次回焼くときは少し塩を振りかけて仕上げると良いでしょう。

ちなみにほうれん草が練り込んである方は色こそ緑色ですが、香りが少しする程度でほうれん草の味はあまりしません。あまり味の違いは分かりませんでした(笑)。まぁ、どちらも美味しいので問題なし!

朝食として食べる時は卵、ハム、チーズなどを挟み込んで食べてます。

この場合は焼いた葱抓餅(ツォンジュアピン)をお皿に取っておいてから、同じフライパンに溶き卵1コを葱抓餅と同じぐらいの大きさに丸く広げて焼きます。

表面が半熟ぐらいの状態になったら葱抓餅を乗せて焼けたらひっくり返し、卵の面に切ったハムやチーズを乗せて葱抓餅を半分に折れば完成です。

オーブンペーパーで包むと、台湾屋台の雰囲気が増します。

一緒に「家タピ」で台湾旅行気分に浸る

しかし、平たく焼いた粉ものにハム・エッグ・チーズの組み合わせって鉄板すぎて最高ですね。

葱油が香って、サクフワ食感が組み合わさるのである意味「無敵」です。台湾が恋しい…

大流行のタピオカミルクティーも台湾発祥の飲み物で、台北の街中のどこでも屋台で売っているのを見かけます。業務スーパーには「冷凍インスタントタピオカ」も売ってるので、家でタピオカミルクティーを作って葱抓餅(ツォンジュアピン)と一緒に「家タピ」をすれば、旅行気分が盛り上がって良いかもしれません。

我が家でも家族や親戚と台湾旅行を計画しようと話をしていたですが、直後にコロナ禍で海外旅行が困難な状況になってしまいました。せめて食べ物だけでも自分なりの楽しみ方で旅行気分を盛り上げて、旅行に行けないストレスを解消したいものです。

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