以前メイン機として使っていた Macbook Pro Retina 15″ Mid 2012 は延べ6年半使用した間に、同じ故障で2回修理をしました。原因は放熱が上手くできないために、GPUの半田にクラック(割れ目)が入って接触不良を起こし、カーネルパニックを繰り返してまともに使えなくなるもの。
これは「ロジックボードをオーブンで焼くと直る」という処置まで広まって、実際に知り合いでこの方法でなん直ったという嘘みたいな話も聞いてます。最新のM1チップとなれば話は違うかもしれませんが、MBPは長らくデザイン性を重視したためか、放熱がうまくできない設計(欠陥?)を抱えていて、GPUの故障は定番化したものでした。
該当する機種には無償修理対応も行っていたのですが、私がGenius Barに初めて持ち込んだ時には、対応期間が既に半年前に終了。結局1回あたり7万円、合計14万円ほどの高額な修理費用という大きな出費になりました。
これ以上壊れてほしくないという一心
とにかく本体だけでは放熱が上手く行かないということなので、「これ以上壊れてくれるな」という一心で購入したのが、冷却台(冷却パッド)です。そもそもノート型のパソコンというのはデスクトップとは違って、すべての部品を小型化して小さなスペースに詰め込んでいるので、MBPに限らず放熱は永遠の課題なのです。
商品の詳細
この放熱を補助してくれるのが、パソコンの下に置く冷却ファン付きの冷却台(冷却パッド)で、買ったのはHavitのノートパソコンPC用の冷却パッド HV-F2056。
選んだ理由は単純に¥1,889(税込)と安かったこと、そして寸法がMBP Retina 15とぴったり合いそうだったこと。また、裏面が凹凸なくフラットで、既に卓上で使用していたGriffinのノートPC用スタンド Elevator Laptop Standにもそのまま載せられそうでした。
単体で見るとファンを照らす青い光が目立って、ゲーミングPCの様なデザインで、最初は正直ダサいとさえ思いました。
冷却台(冷却パッド)は足を出すとチルトして、スタンドの様に使えます。ただ、チルトさせないと空気の循環が良くないので、十分な冷却効果を考慮するならチルトをさせて方が良いと思います。
自分はノートパソコン用のスタンドに常時載せていて、下から空気を十分吸い込むのでフラットにしたままで使用しています。
実際に商品が到着するとMACを載せるとこんな感じで寸法がぴったりなので、ファンや青いLEDは見えなくなってデザインの違いはあまりに気にならない。
冷却台(冷却パッド)の動力用の電源はUSB給電で、本体のどちらかのUSBポートとUSB充電器/パソコンUSBポートを接続することで動きます。また、本体をパソコンを繋いだときは、もう一つの口はハブの様になっているので、使用できるパソコン側のUSBポートが減ってしまうという心配もありません。
音は決して無音とまでは行かないですが、十分に静かと言える範囲。自分が過去に使用していたデスクトップのミニタワーの方が煩かったと思います。
ゲーミングPCに買い替え後も使用中
結局、2回目の修理以降はMBPの調子がイマイチで、修理後の半年ぐらいで画面が固まったり、使用中に何度も再起動が必要になり、仕事を止めるわけにも行かないので、HP Pavillion GamingというゲーミングPCを購入してメイン機になりました。
このゲーミングPCを載せると、本体が同じ黒なので全く違和感がありません。ただ、ゲーミングPCの裏面の空気の取り込み口に合わせて、冷却パッドはMBPの時と違って逆さにして置くようにしてます。
動画編集作業などではもちろん、Youtube動画を適当に流してる時もゲーミングPC本体のファンが回るので、冷却パッドの電源を入れるようにしてます。ちなみに、今使ってるHP Pavilionのファンが全開で回ると「シャー」っという音が少し煩く、音は冷却台(冷却パッド)の方が余程静かです。
ファンの風が回って少し机周りが冷たく感じる時が合って、そういう時は消します。なお、1年ほど使用しているが製品はトラブルなく使えているので満足しています。
[まとめ] 高額修理を考えると安い対策
MBPに限らずノートPCは放熱が原因の問題が発生しやすく、冷却することは非常に重要です。特に動画編集したり画像処理の重いゲームを行う場合は、CPU/GPUに大きな負担が掛かって多くの熱が発生しハードウェアが壊れやすい環境になります。
これだけ安い金額で対策できるのであれば、私の様に修理対応に高額な出費で泣きを見る前に、予防のために購入しておいていいと思います。
<蛇足>
結局MBPは調子が悪く、最後はジャンク品として売却しました。ジャンク品でも修理代を少し取り戻せました。
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